ASUS 様、Amazon Bedrock を活用した生成 BI 事例

リアルタイムでの製品インサイトと全社でのセルフサービス分析による業務の高度化

Amazon Bedrock をベースにした生成 BI ソリューションを導入。非エンジニア層を含む全社スタッフ向けのデータ視覚化によりスピーディーな経営意思決定を促進。

会社概要

ASUS 様は、ノートPC、マザーボード、グラフィックスカード、サーバー、AIoT ソリューションなど、多岐にわたる革新的なコンピューターハードウェアやスマートデバイスの開発・製造を手がけるグローバルリーディングカンパニーです。優れた品質と最先端のデザインで国際的な評価を獲得しており、強固なグローバル顧客基盤を維持しながら、デジタル変革(DX)と持続可能な開発の推進に尽力されています。

課題

ASUS 様がグローバル市場での存在感を急速に拡大させる中、各地域のリアルタイムな販売インサイトに対する需要が急増しました。しかし、同社は従来のデータ分析プロセスでは、専門のデータ分析チームが膨大なデータを手動で処理し、レポートの集計やチャートの作成を行っていたことから、深刻なボトルネックとなっていました。

目まぐるしく変化する市場環境において、各ビジネス部門が製品別・地域別の販売データを自律的にクエリ(検索・抽出)できる環境の整備が、DX 推進の最重要課題となっていました。

主なペインポイント

  1. 意思決定の遅延: 業務・製品チームがデータ抽出をデータチームに依頼してから結果を得るまでに長い待機時間が発生。さらに要件確認のやり取りが生じ、重要な市場施策の展開が遅れるリスクを抱えていました。
  2. 分析リソースの逼迫: 限られたデータアナリスト層に対し、全社から定型・非定型(アドホック)の膨大なデータ抽出リクエストが集中。アナリストが日常の作業に追われ、より高度で戦略的なプロジェクトに注力できないボトルネックが生じていました。
  3. 技術的な障壁: 直感的にデータを扱えるツールがなかったため、SQL などの専門知識を持たない非エンジニアの現場スタッフが、自力でタイムリーに製品・地域ごとの販売状況を分析することが極めて困難でした。

ソリューション

従来の BI プロセスにおけるボトルネックを根本から解消するため、データ分析から視覚化までのプロセスを自動化する AI 駆動型のアーキテクチャを導入しました。

このソリューションは、AWS の Well-Architected Framework に準拠して構築されています。Amazon Bedrock を活用し、ASUS様の既存のデータワークフローと統合する高度な生成 BI 機能を備えた自律型 AI エージェントを開発しました。

主要機能

  • 自然言語によるデータ探索:ユーザーが自然言語で質問を入力するだけで、システムがその意図を自動で解析。バックエンドで対応する最適なSQLクエリを自動生成してデータベースを実行します。
  • AIによる自動可視化・テキスト要約:抽出されたデータテーブルの内容に基づき、関係性やトレンドを直感的に理解できるチャート(グラフ)を自動生成。また、要点をまとめた解説テキストを合わせて提供します。
  • シームレスな業務連携:生成されたチャートは即座にダウンロードが可能。社内報告書やプレゼンテーション資料、クライアント向け提案書へ簡単に展開でき、資料作成のワークフローを大幅に効率化します。
  • 履歴の保持と対話の継続:ユーザーごとに最適化された対話履歴(セッション履歴)を保持。過去の質問や分析の文脈を維持したまま、さらに深掘りしたデータ探索を可能とします。
  • パーソナライズ設定と柔軟な拡張性:フロントエンドプロセスの切り替え、言語切り替え(日本語/英語など)、および異なる事業領域間の迅速な切り替えに対応。
特徴

Solution Architecture

成果
  • 「セルフサービス型分析環境」の確立: 営業、マーケティング、製品開発などの各現場チームが、いつでも自らリアルタイムな販売インサイトを獲得できる環境(データ分析の民主化)を構築。
  • 意思決定サイクルの大幅な短縮: 従来のデータ抽出・レポート作成に伴う手動プロセスを自動化。データ取得から「次の打ち手」を決定するまでのリードタイムを大幅に削減。
  • 将来を見据えたAI基盤の構築: 拡張性と柔軟性に優れたデータアプリケーションアーキテクチャの導入により、将来的な AI 活用の高度化に向けた強固な基盤を整備。

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